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03月06日-01号

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  1. 宇土市議会 2017-02-23
    03月06日-01号


    取得元: 宇土市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-04
    平成29年 3月 定例会(第1回)         平成29年第1回宇土市議会定例会会議録 第1号                宇土市告示第10号平成29年第1回宇土市議会定例会を次のとおり招集する。  平成29年2月23日           宇土市長 元 松 茂 樹  1.期 日  平成29年3月6日  2.場 所  宇土仮設庁舎 大会議室1.会期日程                          (会期17日間)┌────┬─┬───┬─────┬─────────────────────┐| 月日 |曜|時間 | 会議名 |       内     容       |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|    | |   |     |開会                   ||3月6日|月| 10:00| 本会議 |会議録署名議員の指名           ||    | |   |     |会期の決定                ||    | |   |     |施政方針並びに市長の提案理由説明     |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月7日|火| 10:00|特別委員会地域高規格道路促進等対策特別委員会    |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月8日|水| 10:00| 本会議 |代表質問及び質疑・一般質問        |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月9日|木| 10:00| 本会議 |質疑・一般質問              |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月10日|金| 10:00| 本会議 |質疑・一般質問 委員会付託        |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月11日|土|   | 休 会 |(市の休日)               |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月12日|日|   | 休 会 |(市の休日)               |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月13日|月| 10:00| 委員会 |総務市民常任委員会            |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月14日|火| 10:00| 委員会 |経済建設常任委員会            |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月15日|水| 10:00| 委員会 |文教厚生常任委員会            |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月16日|木|   | 休 会 |議事整理                 |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月17日|金|   | 休 会 |議事整理                 |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月18日|土|   | 休 会 |(市の休日)               |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月19日|日|   | 休 会 |(市の休日)               |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月20日|月|   | 休 会 |春分の日                 |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|3月21日|火|   | 休 会 |議事整理                 |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|    | |   |     |地域高規格道路促進等対策特別委員長中間報告||3月22日|水| 10:00| 本会議 |各常任委員長報告             ||    | |   |     |質疑・討論・採決             ||    | |   |     |閉会                   |└────┴─┴───┴─────┴─────────────────────┘2.議事日程 平成29年3月6日(第1号) 午前10時00分開議 日程第 1 会議録署名議員の指名 日程第 2 会期の決定 日程第 3 議案第 1号 専決処分の報告及び承認を求めることについて        専決第1号 平成28年度宇土一般会計補正予算(第11号)について 日程第 4 議案第 2号 市組織見直しに伴う関係条例の整備に関する条例について 日程第 5 議案第 3号 宇土市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例に              ついて 日程第 6 議案第 4号 宇土市職員の勤務時間,休暇等に関する条例の一部を改正する              条例について 日程第 7 議案第 5号 宇土一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例              について 日程第 8 議案第 6号 宇土個人情報保護条例の一部を改正する条例について 日程第 9 議案第 7号 宇土地域環境整備基金条例について 日程第10 議案第 8号 宇土税条例等の一部を改正する条例について 日程第11 議案第 9号 宇土介護保険条例等の一部を改正する条例について 日程第12 議案第10号 宇土都市計画下水道事業受益者負担に関する条例及び宇土市下              水道事業受益者分担に関する条例の一部を改正する条例につい              て 日程第13 議案第11号 宇土農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数を              定める条例について 日程第14 議案第12号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例              の一部を改正する条例について 日程第15 議案第13号 宇土市道路線の認定について 日程第16 議案第14号 平成28年度宇土一般会計補正予算(第12号)について 日程第17 議案第15号 平成28年度宇土国民健康保険特別会計補正予算(第7号)              について 日程第18 議案第16号 平成28年度宇土簡易水道事業特別会計補正予算(第6号)              について 日程第19 議案第17号 平成28年度宇土介護保険特別会計補正予算(第6号)につ              いて 日程第20 議案第18号 平成28年度宇土後期高齢者医療特別会計補正予算(第4              号)について 日程第21 議案第19号 平成28年度宇土公共下水道事業会計補正予算(第6号)に              ついて 日程第22 議案第20号 平成29年度宇土一般会計予算について 日程第23 議案第21号 平成29年度宇土国民健康保険特別会計予算について 日程第24 議案第22号 平成29年度宇土簡易水道事業特別会計予算について 日程第25 議案第23号 平成29年度宇土北段原土地区画整理事業特別会計予算につ              いて 日程第26 議案第24号 平成29年度宇土介護保険特別会計予算について 日程第27 議案第25号 平成29年度宇土漁業集落排水施設整備事業特別会計予算に              ついて 日程第28 議案第26号 平成29年度宇土後期高齢者医療特別会計予算について 日程第29 議案第27号 平成29年度宇土入学準備祝金給付基金特別会計予算につい              て 日程第30 議案第28号 平成29年度宇土水道事業会計予算について 日程第31 議案第29号 平成29年度宇土公共下水道事業会計予算について 日程第32 議案第30号 平成28年度宇土水道事業会計補正予算(第5号)について 日程第33 議案第31号 宇城広域連合規約の一部変更について        報告第1号 平成27年度宇土市財政の健全化判断比率確定値)について        報告第2号 専決処分の報告について         専決第2号 損害賠償額の決定について3.本日の会議に付した事件 議事日程のとおり4.出席議員(18人)    1番 今 中 真之助 君       2番 西 田 和 徳 君    3番 田 尻 正 三 君       4番 園 田   茂 君    5番 宮 原 雄 一 君       6番 嶋 本 圭 人 君    7番 柴 田 正 樹 君       8番 平 江 光 輝 君    9番 樫 崎 政 治 君      10番 野 口 修 一 君   11番 中 口 俊 宏 君      12番 藤 井 慶 峰 君   13番 芥 川 幸 子 さん     14番 山 村 保 夫 君   15番 杉 本 信 一 君      16番 村 田 宣 雄 君   17番 浜 口 多美雄 君      18番 福 田 慧 一 君5.欠席議員(なし)6.説明のため出席した者の職・氏名 市長      元 松 茂 樹 君   副市長     池 田 信 夫 君 教育長     太 田 耕 幸 君   総務部長    荒 木 繁 男 君 企画部長    山 本 桂 樹 君   市民環境部長  石 田   泉 君 健康福祉部長  中 川 玲 子 さん  経済部長    田 川 修 一 君 建設部長    野 添 秀 勝 君   教育部長    前 田 保 幸 君 会計管理者   佐美三   洋 君   総務課長    杉 本 裕 治 君 危機管理課長  瀧 口 卓 也 君   企画課長    石 本 尚 志 君 まちづくり推進課長         光 井 正 吾 君7.議会事務局出席者の職・氏名 事務局長    宮 田 裕 三 君   次長兼庶務係長 淵 上 真 行 君 議事係長    清 塘 啓 史 君   議事係主事   志 垣   勲 君                午前10時00分開会             -------○------- ○議長(山村保夫君) おはようございます。ただいまから平成29年第1回宇土市議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 日程に先立ちまして,事務局長事務報告をさせます。 事務局長宮田裕三君。 ◎事務局長宮田裕三君) はい。事務報告をいたします。 平成28年第4回定例会以降,昨日までの議会内の行事につきましては,事務報告として議席に配付しておりますので,御覧ください。 以上でございます。 ○議長(山村保夫君) 事務局長の報告は終わりました。             -------○-------日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(山村保夫君) 日程第1,会議録署名議員の指名をいたします。 会議録署名議員は,会議規則第125条の規定により,議長において,4番,園田茂君,13番,芥川幸子さんを指名いたします。             -------○-------日程第2 会期の決定 ○議長(山村保夫君) 日程第2,会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。 今定例会の会期は,本日から3月22日までの17日間といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(山村保夫君) 異議なしと認めます。 よって,今定例会の会期は,本日より3月22日までの17日間と決定いたしました。             -------○-------日程第3 議案第1号 専決処分の報告及び承認を求めることについて       専決第1号 平成28年度宇土一般会計補正予算(第11号)について △日程第4 議案第2号 市組織見直しに伴う関係条例の整備に関する条例について △日程第5 議案第3号 宇土市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例について △日程第6 議案第4号 宇土市職員の勤務時間,休暇等に関する条例の一部を改正する条例について △日程第7 議案第5号 宇土一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について △日程第8 議案第6号 宇土個人情報保護条例の一部を改正する条例について △日程第9 議案第7号 宇土地域環境整備基金条例について △日程第10 議案第8号 宇土税条例等の一部を改正する条例について △日程第11 議案第9号 宇土介護保険条例等の一部を改正する条例について △日程第12 議案第10号 宇土都市計画下水道事業受益者負担に関する条例及び宇土下水道事業受益者分担に関する条例の一部を改正する条例について △日程第13 議案第11号 宇土農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数を定める条例について
    日程第14 議案第12号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について △日程第15 議案第13号 宇土市道路線の認定について △日程第16 議案第14号 平成28年度宇土一般会計補正予算(第12号)について △日程第17 議案第15号 平成28年度宇土国民健康保険特別会計補正予算(第7号)について △日程第18 議案第16号 平成28年度宇土簡易水道事業特別会計補正予算(第6号)について △日程第19 議案第17号 平成28年度宇土介護保険特別会計補正予算(第6号)について △日程第20 議案第18号 平成28年度宇土後期高齢者医療特別会計補正予算(第4号)について △日程第21 議案第19号 平成28年度宇土公共下水道事業会計補正予算(第6号)について △日程第22 議案第20号 平成29年度宇土一般会計予算について △日程第23 議案第21号 平成29年度宇土国民健康保険特別会計予算について △日程第24 議案第22号 平成29年度宇土簡易水道事業特別会計予算について △日程第25 議案第23号 平成29年度宇土北段原土地区画整理事業特別会計予算について △日程第26 議案第24号 平成29年度宇土介護保険特別会計予算について △日程第27 議案第25号 平成29年度宇土漁業集落排水施設整備事業特別会計予算について △日程第28 議案第26号 平成29年度宇土後期高齢者医療特別会計予算について △日程第29 議案第27号 平成29年度宇土入学準備祝金給付基金特別会計予算について △日程第30 議案第28号 平成29年度宇土水道事業会計予算について △日程第31 議案第29号 平成29年度宇土公共下水道事業会計予算について △日程第32 議案第30号 平成28年度宇土水道事業会計補正予算(第5号)について △日程第33 議案第31号 宇城広域連合規約の一部変更について        報告第1号 平成27年度宇土市財政の健全化判断比率確定値)について        報告第2号 専決処分の報告について         専決第2号 損害賠償額の決定について ○議長(山村保夫君) 日程第3,市長提出議案第1号から,日程第33,議案第31号までの31件を一括して議題といたします。 市長の施政方針並びに提案理由の説明を求めます。 市長,元松茂樹君。 ◎市長(元松茂樹君) おはようございます。 本日ここに,平成29年第1回市議会定例会を招集しましたところ,議員の皆様におかれましては,公私とも御多用の中に御参集をいただき,誠にありがとうございます。 はじめに,本年第1回定例会の開会に当たり,平成29年度の市政運営における基本的な考え方と主な施策について,私の所信の一端を申し述べ,議員各位をはじめ市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 さて,昨年は,私たちにとって自然災害の猛威を思い知らされた1年でありました。1月には数年ぶりの積雪と記録的な寒波に見舞われ,その影響で,水道管の破裂や損傷に伴う漏水が各地で多発しました。4月には熊本地震が発生し,さらには6月の豪雨により,市民の尊い命が失われたほか,市役所本庁舎などの公共施設はもとより,多くの家屋等の被害,また,農業・漁業用施設や企業の事業所・店舗の被災などにより,本市の生活基盤地場産業に甚大な被害を受けました。 この熊本地震から早11か月が過ぎようとしておりますが,今もなお,不自由な生活を余儀なくされている方も多数いらっしゃいます。被災されました全ての皆様に対しまして,心からお見舞いを申し上げます。 宇土市は少しずつではございますが,着実に前進しております。一日も早い復旧・復興に向けて,引き続き,各種施策官民一丸となって,全力で取り組んでいく所存でございます。 このような中,議員の皆様におかれましては,御自身も被災者であるにも関わらず,震災直後からの被災者支援はもとより,それぞれの地域での様々な支援活動に御協力をいただいておりますことに対しまして,改めて厚く御礼を申し上げます。また,国をはじめ,県内外自治体応援職員の皆様,ボランティアの皆様の御協力,そして,全国からの心温まる激励の言葉や多くの物的支援・寄附などをいただきましたことに対しまして,この場をお借りしまして深く感謝を申し上げるところでございます。 現在,本市では,熊本地震や地震に起因する豪雨災害からの早期復旧・復興を実現させていくため,これからの本市の方向性や取組をまとめた「宇土震災復興計画」第1期分について,今年度中の策定を目指して取り組んでおります。計画の素案につきましては,御意見等をいただくために1月末頃に議員の皆様方へ送付させていただいているところでございます。復興計画第1期では,本市の最上位計画であります第5次宇土総合計画において掲げております「みんなでつくろう元気な宇土市」の理念を継承し,新たに,「迅速で効果的な復旧」や「災害に強いまちづくり」,さらに「未来につながる創造的な復興」の三つを基本理念としております。 また,計画の主要施策の方針として,「くらし・生活の再建」,「安心・安全なまちづくり」,「地域産業の再生」,「社会基盤の復旧」の四つを主要施策と位置づけております。震災前よりさらに元気な宇土市をつくるために,議員の皆様をはじめ,7地区のまちづくり座談会での住民の皆様の御意見,御提案,地元企業を対象に昨年11月に調査しました熊本地震に関するアンケート結果,さらにはパブリックコメント有識者会議での御意見を基に,被災者に寄り添った内容となるよう,よりよい計画の策定に取り組んでまいります。 そして,昨年8月中旬から開始しております市役所本庁舎解体工事につきましては,11月末に本館とエレベーター棟部分解体撤去作業を終え,12月からは本館部分の整地と議会棟部分撤去作業に着手し,現在は建物を全て撤去したところであります。一部のところで地ならし等工程作業が残っておりますが,3月末の竣工を予定しているところでございます。 改めて,永きにわたり,本市のシンボルとして親しまれ,愛されてきた本庁舎に対しまして,心からの感謝を思うところでございます。今後は,5年後に新庁舎を建設する予定としておりますが,28年度末までに策定予定の「宇土市庁舎建設基本構想」を基に,来年度に基本計画を作成し,分散した行政機能組織を1か所に集約するといった利便性を高めた庁舎とすることはもとより,「市民の安心・安全の拠点となる庁舎」,「利用しやすく人が集える親しみを感じる庁舎」,「まちづくりの拠点となる庁舎」,「環境にやさしい庁舎」を基本理念に魅力ある庁舎の再建を進めてまいります。 一方で,昨年は明るい話題もございました。スポーツ関連では,リオデジャネイロオリンピックが8月に開催され,この大会で,サッカー男子日本代表として本市出身植田直通選手が出場を果たしました。本市では予選リーグの全3試合について,第1試合は市民会館で,第2試合と第3試合は市民体育館を利用し,パブリックビューイングで応援を行いました。11日の第3試合には約300人の観客が市民体育館に集まり植田選手を応援しましたが,残念ながら決勝トーナメント進出はかないませんでした。今後,日本を代表する選手として更なる活躍を期待するところでございます。 次に,昨年11月の大相撲九州場所におきまして,本市出身正代関が11勝4敗という好成績を収め,2度目の敢闘賞を獲得されました。今年に入りまして,新関脇として挑んだ初場所においては,上位陣との取組もあり,7勝8敗と負け越しではございましたが,来場所につながる元気な相撲でありました。来場所以降の活躍に大いに期待したいところでございます。 そして,植田選手正代関からは,熊本地震後のさなか,本市の復旧・復興に多大なる御支援並びに激励を賜りました。さらに,プロ野球千葉ロッテマリーンズ井口資仁選手が昨年の12月19日に本市を来訪され,新庁舎建設に対して,インターネットのサイトで募った寄附金と御自身分を含めた義援金を寄附されました。また,井口選手は,被災現場の視察後,鶴城中学校での懇談,地元の小学生への野球教室も行っていただきました。様々な支援を通じて,私たちに大変元気を与えていただきました。また,地元の子どもたちにも希望を与えてくれたところでございます。お三方の今後の更なる御活躍を御祈念申し上げます。 また,市内小中学生の活躍もめざましいものがございました。相撲,ハンドボール,ソフトボール,駅伝競技,さらに,ミニバスケットボール,卓球など様々な競技において好成績を収められました。熊本地震の影響により,練習場となる各施設の多くが使用できず,選手の皆さんには大変御迷惑をお掛けしましたが,各種競技九州大会全国大会に出場し,強豪相手にすばらしい成績を収められました。本年以降も,全国又は世界的に活躍する若い人材が本市から増えていくことを願うところでございます。 その他にも,皇室行事の一つである新嘗祭に米と栗を献上する献穀事業を,熊本県を代表して,5月から10月にかけて宇土市で実施しました。宇城地域2市1町と熊本県,JAで構成する宇城地域献穀事業推進協議会の下,献穀者である上網田町の福島清幸さん,一世さん御夫妻が耕作する献穀田で実施し,議員の皆様をはじめ網田中学校の生徒さんなど多くの方に御協力をいただきました。10月31日には皇居において献穀献納式が執り行われ,福島御夫妻と私とで,精米1升と精栗5合を献納してまいりました。本事業を宇土市で実施したのは,昭和42年以来,実に49年ぶりでありまして,日本の稲作文化のすばらしさと農業・農村振興重要性を改めて認識することができたと感じているところでございます。 また,今年に入り大変うれしいニュースが届きました。1月27日に開催された国の文化審議会において『宇土雨乞い太鼓附(つけたり)関連資料』を国の重要有形民俗文化財に指定するよう,文部科学大臣に答申が出されました。去る3月3日には,私も上京し正式な指定状を授与してまいりました。雨乞い太鼓国指定は,日本初であり,また,熊本県内において国の重要有形民俗文化財が指定されるのは初めてのことでございます。 宇土雨乞い大太鼓は,民俗行事に用いられた太鼓の形態やその使用法をはじめ,我が国の農耕儀礼や年中行事の地域差,変遷を知る上でも,大変重要なものであり,今回の指定は,文化の保存・継承に力を注いでこられた先人の方の努力が実を結んだものだと実感しております。現在,大太鼓収蔵館には,宇土市域の雨乞い大太鼓29基が保管されており,そのうち現状で叩くことができるものは27基であります。今後は,この受賞を起爆剤として,大太鼓収蔵館や近隣の轟水源地などの魅力を効果的に発信し,観光客の集客につながる取組を推進してまいります。 次に,今年4月1日から市組織体制の見直しを行うこととしております。 まず,保険課を市民課と併せて,市民保険課とします。これは,市民課と保険課の窓口を統合することでワンストップサービスの向上に努めるものであります。また,スポーツ振興課を生涯学習課と併せて,生涯活動推進課とします。これは,スポーツへの取組には,生涯活動としての側面があることを踏まえ,行政のスリム化を図ることとします。そのほかにも,一部の部署で係の統合なども行うこととしております。 今回の見直しは,熊本地震発生前から,市民サービスの向上,そして事務の効率化の観点から少なからず課題があった中で,時代や社会環境の変化に対応し,市民の皆様や地域のニーズに応えるために行うものでございます。今回の定例会関係条例案を提出しておりますので,議員の皆様方におかれましては,御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 さて,今年は復興元年の年であります。復興の指針となります『宇土震災復興計画』第1期分の策定をはじめ復興に向けた各種制度の創設並びに計画の改定など,非常に重要な年になります。復興の推進に当たっては,本市の実情に応じた被災者一人一人に寄り添った支援が必要であり,求められる支援の変化に柔軟に対応することが求められています。何よりもまずは,市民の皆様が被災前の生活を取り戻すことを第一に,迅速に復旧・復興に取り組んでまいります。 本市では「みんなでつくろう元気な宇土市!」を基本理念に,「住んでみたい・ずっと住み続けたい」まちになることを目指し各種施策に取り組んでまいりました。昨年の未曽有の大災害で被災され,不安な生活が続いておりますが,この現状を本市の飛躍のチャンスとして捉え,「みんなの力」で震災前よりさらに元気な宇土市をつくることを目指してまいります。そのためには,議員の皆様のお力添えはもちろんのこと,職員の力,地域や企業・団体との連携を一層強化し,多くの知恵を集結する必要があります。これまで以上に議員の皆様と連携し,市民の皆様と対話をする機会を増やし,市民の皆様の声を大切にし,市政運営に取り組んでまいりたいと考えておりますので,どうか皆様の御理解と御協力を何とぞよろしくお願い申し上げます。 続きまして,平成29年度予算案の概要について申し上げます。 国の地方財政への対応につきましては,前年度と同様に,通常収支分と東日本大震災分を区分し,通常収支分の一般財源については,前年度比0.7%増の62兆803億円程度が確保されましたが,これは景気回復による地方税の増収を見込んだものであり,税収の伸びが見込めず,交付税に依存せざるを得ない自治体にとっては,財政運営上,むずかしい状況にあるところでございます。本市におきましても,平成28年熊本地震の影響から,市税については前年度を下回る見込みである中,地震からの復旧・復興には膨大な経費が必要となります。同時に,社会保障関係費などの経費は依然として増加傾向にあり,大変厳しい予算編成作業となりました。 しかし,そのような中にあっても,復旧・復興を第一に考え,かつ,第5次宇土総合計画・後期基本計画の3年目の年として,市民の皆様の目線に立った様々な施策を行うために,既存事業の更なる見直しや徹底した行財政改革を進めるとともに,国・県の補助金や基金,市債等の活用により財源確保を図り,総額207億2千万円の一般会計予算案を調製いたしました。 それでは,平成29年度一般会計予算案の主な施策の概要について,宇土総合計画の基本構想の柱に沿って,御説明申し上げます。 1点目は,生活・環境分野の「みんなが安心!暮らしを守り自然を守るまちづくり」についてであります。まず,防災対策についてですが,来年度から新たな防災計画の策定に着手します。熊本地震では,これまでに策定していた防災計画では対応できませんでした。今後は,今回の地震を教訓に,実効性のある地域防災計画,水防計画等を策定するとともに,避難勧告の判断伝達マニュアル・初動マニュアル・防災マップ等の作成を行いたいと考えております。 このほかにも,復興まちづくりの計画を策定するとともに,新庁舎建設基本計画にも着手する予定です。 昨年は熊本地震だけでなく,6月には大雨災害も起きております。平成27年度には大型台風による災害も発生しました。このような災害からも市民の生命と財産を守るため,引き続き河川改修やがけ崩れ危険箇所の整備等,自然災害の防止対策に努めてまいります。 そのほか,本年度から行っている,震災に伴う既存住居の解体や応急修理の補助に加えて,耐震診断や改修等についても補助を行う予定です。 公共施設等では,教育委員会事務局庁舎,児童センターの耐震診断を行うほか,避難所となっている地区公民館についても耐震診断を行います。また,図書館については,耐震改修工事を行う予定です。 次に,交通安全,防犯対策につきましては,これまでどおり交通指導員や交通安全協会及び生活安全パトロール隊等の皆様方と連携しながら,交通安全の啓発・防犯に取り組んでまいりました。その結果,28年においては,昭和53年以来,38年ぶりとなる「交通死亡事故ゼロ」を達成しましたが,今後も,通学路における歩道のカラー舗装やLED防犯灯の設置・切替えの推進などハード面の整備に取り組んでまいります。 また,消費者問題対策につきましては,今後も身近な相談窓口であります消費生活センターの体制を継続し,市民の方が相談しやすい環境づくりと悪質商法など消費者トラブルの被害防止につながる啓発活動などを続けてまいります。 次に,廃棄物対策については,震災による災害廃棄物の処理を来年度も継続して行います。なお,ごみ処理施設については,来年度から,宇土清掃センターと宇城クリーンセンターを統合し,宇城クリーンセンターで2市1町のごみ処理を行う予定です。ただし,統合後2年間は,市民の方がこれまでどおり宇土清掃センターに持ち込むことができるように中継基地として継続利用する予定です。 次に2点目は,保健・福祉・医療分野の「みんなが元気!健康で安らぎのあるまちづくり」についてであります。 今回の震災により多くの住家が被害を受け,現在,仮設住宅に約350名,みなし仮設に約650名の方が入居されています。その方々の健康相談や栄養相談,また,見守りや生活相談を行い,今後の生活再建や自立を促すなどの訪問事業を引き続き行ってまいります。 健康づくりの推進につきましては,「市民皆健診」を目標に,今後も市民の皆様に健康診断の大切さを認識していただくよう啓発に力を入れるとともに,特定健診,特定保健指導などを継続して行い,受診率の向上を目指してまいります。 子育て支援につきましては,本年1月から,これまで小学6年生までであった子ども医療費助成制度の対象年齢を,中学3年生まで引き上げており,来年度も継続して行ってまいります。 そのほか,第3子以降の給食費無償化事業や,幼稚園の一時預かり事業などについても継続して行い,子育てに係る保護者の負担軽減を図ってまいります。 高齢者福祉につきましては,団塊の世代が75歳以上となる平成37年を見据えた介護サービスの充実や高齢者を支える地域づくりを進めるため「第7期高齢者福祉計画・介護保険事業計画」を策定します。また,被災して現在利用できない状態となっている宇土市老人福祉センターの建て替えを行う予定です。 障がい者福祉につきましては,平成30年度から始まる「第3期障がい者プラン・第5期障がい福祉計画」の策定を行い,実態に即した各種事業を行ってまいります。 次に3点目が,産業・経済分野の「みんなが豊か!豊かで活気あふれるまちづくり」についてであります。 震災からの復興には農林水産業,商工業の復興が不可欠です。そのため,今年度に実施しました農産物の生産・加工施設の復旧,撤去等を行うための補助事業につきまして,速やかに事業完了ができるよう事務支援に努めてまいります。また,地震により沈下等が発生した農地に対し,農地を平らにするための補助制度を設けるなど,震災で被害を受けた農業の復旧を支援してまいります。 そのほか,これまでと同じく,農業経営アドバイザーの専門的な知識や経験を活用し,農業経営に対する助言,指導をとおして,経営主体の経営安定,儲かる第一次産業の育成を行ってまいります。 また,イノシシなどの有害鳥獣の捕獲事業や侵入防止柵設置に対する助成なども引き続き行うとともに,農道,用排水路,排水機場整備などの事業を継続して行い,耕作条件の向上を目指します。 水産業の振興につきましては,アサリの復活を目指した資源回復実証実験を引き続き行います。併せて,県及び漁協などと連携し,覆砂・干潟耕うん・漁港の整備などの事業を引き続き行ってまいります。 商工業の振興につきましては,中小企業の店舗等の復旧に要した融資資金の一部について補助を行い,早急な復旧を後押ししたいと考えています。 また,多様化する消費者ニーズに対応するため,商業育成と市民が集う商店の育成など,まちづくりと一体となった商業の振興に努めてまいります。 観光・物産の振興につきましては,県内で初めて国の重要有形民俗文化財に指定されました宇土雨乞い大太鼓のPRを強化するとともに,道路・駐車場を整備し,観光客誘致につなげたいと考えております。 また,「うとん行長しゃん」については,以前に比べて知名度が向上し,イベント等への出演オファーも増えている状況であり,宇土市の知名度向上のため,29年度も継続して取り組んでまいります。 次に4点目は,都市基盤分野の「みんなが便利!快適な生活を支えるまちづくり」についてであります。 河川,道路等のインフラについては,地震直後から最優先で取り組んでいるところですが,いまだ完全復旧には至っておりません。本年度中に完了しないものについては,来年度以降も引き続き復旧を行ってまいります。また,昨年の大雨で大きな被害をもたらした飯塚川につきましても,今後の河川氾濫の対策を検討するための調査を行ってまいります。 住環境については,新たに災害公営住宅を建設することで,震災で住居をなくした方の住まいの確保を行います。 道路・交通網の整備につきましては,今後も市内の主要道路や各地区の生活道路の実態を十分に把握し,国の補助事業など有利な財源を活用しながら,計画的に補修あるいは改修を進めてまいります。 次に,生活交通手段の充実についてですが,高齢化社会の到来や環境への負荷低減の観点から,公共交通機関の役割がますます重要になっています。今後も,路線バスや,コミュニティバス及びミニバスの利用促進に向けた取組を行ってまいります。 次に,5点目が,教育・文化分野の「みんなで育む!伝統と学びに感謝のまちづくり」についてであります。 まず,学校教育につきまして,今年度,市内全中学校に整備したエアコン設置に続き,28年度予算の繰越事業で,市内全小学校にエアコンの設置を行います。地球温暖化が進み,夏休み前後の7月や9月でも教室の室温が30度を超えることが多くなっておりますので,学習への支障や熱中症などが発生する前に対応を行ってまいります。 ソフト面では,現在,市独自で行っている特別支援教育指導員の配置,教育相談,適応指導教室,スクールサポーターなどの事業を29年度も継続して行うとともに,新たに,医療的ケアが必要な児童生徒の教育の充実を図るため,看護師の配置を予定しております。 次に,スポーツの推進につきましては,スポーツ施設の整備として,長浜漁港運動広場のトイレ改修,老朽化した運動公園電気設備の改修を行います。また,これも28年度予算の繰越事業となりますが,被災した市民体育館,武道館の復旧工事を29年度中に完了させ,市民の方がスポーツ活動を再開できるようにします。 次に,青少年の健全育成につきましては,28年度に開催予定であったものの,震災で延期となった市子ども会連絡協議会の50周年事業,及び県子ども会大会が,29年度に宇土市で開催されます。市としましてもできる限りの支援を行いたいと考えております。 また,夏休み期間中の小学校プールの開放について,保護者の負担軽減や子どもたちの安全のため,PTAで行っていただいている夏休み小学校プール監視に対して新たに補助を行います。 次に,文化財の保存・活用につきましては,いまだに震災被害を受けたままになっている,宇土市のシンボルともいうべき船場橋の復旧に着手する予定でございます。 また,震災で亀裂が入るなどの被害を受けた国指定史跡である宇土城跡については,29年度から30年度の2か年で復旧させる予定です。そのほか,網田焼の里資料館や旧高月邸などの文化施設も被災しており,これらについても29年度中に復旧させる予定であります。 観光の部分でも触れましたが,国の重要有形民俗文化財に指定された宇土雨乞い大太鼓の活用について申し上げますと,民俗文化財ということは,大太鼓が単に歴史ある文化財というだけでなく,現在まで続いている風習に利用されているものということです。そのため,維持管理に努めるだけでなく,大太鼓の演奏者の育成にも取り組みたいと考えております。 次に,6点目が,協働・行財政分野の「みんなで実現するまちづくり」についてであります。 震災からの復旧・復興においては,これまで以上に市民の方々の御意見に耳を傾けなければならないと考えております。本年度も各地区でまちづくり座談会を開催しましたが,今後も様々な形で市民の方々の御意見を伺う機会を設けたいと考えております。 次に,財政健全化の推進についてであります。震災からの復旧・復興に係る費用については,議員の皆様方の御助力もあり,様々な国・県の支援が得られました。しかし,今後10年間で市の実質的な負担は30億円を超えるものと試算しております。復旧・復興には最優先で取り組みながらも,昨年3月に策定しました第8次行財政改革大綱に基づき,更なる行財政運営の効率化・円滑化を図ってまいります。 また,「ふるさと宇土応援寄附金」,いわゆる「ふるさと納税」については,昨年10月にリニューアルを行い,返礼品の見直しなどを行った結果,震災への応援も加わり,1月末で約2億4,800万円の寄附金をいただいているところでございます。ふるさと納税は,市の財政面だけでなく,市内産業の振興にも役立つものと考えております。来年度はさらに多くの寄附をいただけるよう,返礼品の増加や事務の見直しなどを行いたいと考えております。 次に庁舎建設についてです。地震で大きな被害を受けた市役所本庁舎及び議会棟は,本年3月までに解体を終える予定です。来年度は新庁舎の基本計画を策定したいと考えております。また,建設場所や庁舎の規模について一定の制限があるものの,財源的に有利な一般単独災害復旧事業債を活用して建設したいと考えております。 最後に,「地区別のまちづくり」についてであります。 本市の七つの地区は,地区ごとに特性があり,抱えている課題も違います。また,昨年の災害でも地震や大雨など地区ごとに被害の内容も違っております。第5次総合計画・後期基本計画においては,地区別のまちづくり構想を定めておりますが,今後は災害からの復旧・復興も含めて,地区の特性を生かすためのまちづくりも展開してまいりたいと考えております。 以上,市政運営における基本的な考え方と主な施策について申し上げましたが,「よりよい宇土市,元気な宇土市」の実現を目指して,全力を傾注してまいる所存でございます。 議員各位をはじめ市民の皆様には,なお一層の御理解と御協力をお願い申し上げ,私の平成29年度施政方針といたします。 それでは次に,提出しております議案の御説明を申し上げます。 今回は,議員の皆様へ議案書を発送した後に議案内容が確定した案件がございましたので,議案書を二つに分けて提案させていただいております。 まず,議案その1では,専決関係が1件,条例関係が11件,予算関係が16件,その他が1件の29議案及び報告が2件であります。 議案第1号,専決処分の報告及び承認を求めることについて。専決第1号,平成28年度宇土一般会計補正予算(第11号)について。これは,本定例会では間に合わないため,地方自治法第179条第1項の規定により専決処分を行いましたので,御報告申し上げ,承認をお願いするものであります。補正額は5億3,056万円を増額するもので,補正後の総額は274億590万9千円です。これは,ふるさと宇土応援基金経費,保育所等整備事業,震災対策事業の増額を行っております。そのほか震災対策事業(財政課分)ほか22件については,繰越明許費の設定を行っております。地方債の補正については,公共土木施設災害復旧事業債につきまして,限度額の変更を行っております。 議案第2号,市組織見直しに伴う関係条例の整備に関する条例について。これは,市組織見直しに伴い,関係条例を改正するため,条例を制定するものであります。 議案第3号,宇土市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例について。これは,国家公務員の育児休業等に関する人事院勧告に準じるため,条例を改正するものであります。 議案第4号,宇土市職員の勤務時間,休暇等に関する条例の一部を改正する条例について。これは,国家公務員一般職の職員の勤務時間,休暇等に関する人事院勧告に準じるため,条例を改正するものであります。 議案第5号,宇土一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について。これは,国家公務員一般職の職員の給与改定に関する人事院勧告に準じるため,条例を改正するものであります。 議案第6号,宇土個人情報保護条例の一部を改正する条例について。これは,行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律の改正等に伴い,条例を改正するものであります。 議案第7号,宇土地域環境整備基金条例について。これは,サテライト宇土及びオートレース宇土の設置により本市に交付される環境整備協力金を本市の地域環境整備事業に要する財源として確保するため,基金条例を制定するものであります。 議案第8号,宇土税条例等の一部を改正する条例について。これは,社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律等の改正に伴い,条例を改正するものであります。 議案第9号,宇土介護保険条例等の一部を改正する条例について。これは,消費税率引上げ延期により,低所得者の介護保険料の軽減を行う期間に変更が生じたこと等に伴い,条例を改正するものであります。 議案第10号,宇土都市計画下水道事業受益者負担に関する条例及び宇土下水道事業受益者分担に関する条例の一部を改正する条例について。これは,受益者負担金・分担金の減免において対象となる土地の範囲を改めるため,条例を改正するものであります。 議案第11号,宇土農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数を定める条例について。これは,農業委員会等に関する法律の改正に伴い,農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数を定める必要があるため,条例を制定するものであります。 議案第12号,特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について。これは,学校産業医の報酬額を規定し,併せて学校教育指導員及び特別支援教育相談員の報酬額を改定するため,条例を改正するものであります。 議案第13号,宇土市道路線の認定について。これは,市道の路線を認定する必要があるので,道路法第8条第2項の規定により,議会の議決を求めるものであります。 議案第14号,平成28年度宇土一般会計補正予算(第12号)について。補正額は11億1,837万9千円を減額するもので,補正後の総額は262億8,753万円です。 補正予算の主なものについて御説明申し上げます。 歳入につきましては,寄附金等の増額並びに所要の特定財源の決算見込みによる減額及び財政調整基金繰入金による予算の調整を行っております。 歳出につきましては,議会費では,議会一般経費及び議員経費の減額を行っております。総務費では,人件費等の増額,及び家屋全棟調査実施事業等の減額を行っております。民生費では,障害者福祉サービス事業経費,保育所運営費負担経費等の増額,及び避難所,炊き出し等の震災対策事業,児童手当費,後期高齢者医療一般経費等の減額,並びに地方創生拠点整備交付金事業等を計上しております。衛生費では,浄化槽設置事業経費及び災害廃棄物処理に係る震災対策事業経費等の減額を行っております。農林水産業費では,農地復旧等の震災対策事業経費等の増額,並びに担い手育成支援経費,果樹園芸振興一般経費,地籍調査一般経費,網田地区地籍調査事業,農業基盤整備促進事業,及び被災農業者向け経営体育成支援事業等の震災対策事業経費等の減額を行っております。商工費では,住宅リフォーム助成事業及びゆるキャラPR事業等の減額を行っております。土木費では,河川総務一般経費等の増額,及び辺地道路整備事業経費,地方道路等整備事業経費,社会資本整備総合交付金事業等の減額を行っております。消防費では,消防団補償費等経費等の減額を行っております。教育費では,特別支援教育事業等の減額,及び武道館バリアフリー化事業を計上しております。災害復旧費では,市民体育館等復旧に係る震災対策事業等の増額,並びに河川等の復旧に係る震災対策事業,及び6月20日,21日大雨災害対策経費等の減額を行っております。公債費では,実績見込みよる元利償還金の減額を行っております。そのほか,社会保障・税番号制度経費ほか21件について繰越明許費の設定,震災対策事業(農林水産課分)ほか10件については繰越明許費の変更を行っております。地方債の補正については,地方創生拠点整備事業債ほか3件の追加,及び災害廃棄物処理事業債ほか31件につきまして限度額の変更を行っております。 議案第15号,平成28年度宇土国民健康保険特別会計補正予算(第7号)について。補正額は7,667万円を増額するもので,補正後の総額は55億3,239万2千円であります。これは,一般被保険者療養給付費,退職被保険者等療養給付費等の増額,及び保険財政共同安定化事業拠出金等の減額を行っております。 議案第16号,平成28年度宇土簡易水道事業特別会計補正予算(第6号)について。補正額は662万円を減額するもので,補正後の総額は1億163万2千円であります。これは,事業の決算見込みに伴う減額を行っております。 議案第17号,平成28年度宇土介護保険特別会計補正予算(第6号)について。補正額の増減はありませんが,高額介護・介護予防サービス経費200万円の増額,及び介護サービス費等200万円の減額を行っております。 議案第18号,平成28年度宇土後期高齢者医療特別会計補正予算(第4号)について。補正額は2,525万8千円を減額するもので,補正後の総額は3億7,515万円であります。これは,事業の決算見込みに伴う減額を行っております。 議案第19号,平成28年度宇土公共下水道事業会計補正予算(第6号)について。収益的支出の補正額は631万3千円を減額するもので,補正後の総額は9億9,657万6千円であります。また,資本的支出の補正額は5,990万円を減額するもので,補正後の総額は6億4,979万1千円であります。これは,事業の決算見込みに伴う減額を行っております。 議案第20号,平成29年度宇土一般会計予算について。歳入歳出総額は207億2千万円であります。前年度当初予算に比べ57億3千万円,38.2%の増額予算となっております。大きな増額となった要因につきましては,平成28年熊本地震の復旧・復興に係る経費を計上していることが要因となっています。 歳入につきましては,市税は前年度比マイナス1.3%,金額にして4,818万5千円の減額としております。地方交付税は前年度比プラス2.9%,1億1,047万円の増額,国庫支出金は前年度比プラス106.2%,24億8,604万4千円の増額,県支出金は前年度比プラス23.8%,3億2,242万1千円の増額としております。また,市債は前年度比プラス123.7%,17億1,650万円の増額となっております。 次に歳出につきましては,目的別の総額,前年度比及び大きなポイントのみ説明させていただきます。 まず,議会費は,1億7,794万3千円で前年度比マイナス1.9%,340万4千円の減額となっております。これは,主に定例会や臨時会開催時の議員に対する費用弁償を廃止したことによるものです。 総務費は,23億5,559万8千円で前年度比プラス62.5%,9億607万9千円の増額となっております。これは主に,退職予定者が前年度より増えることや地震の支援のために派遣いただく職員の給料,並びにふるさと宇土応援基金経費等が増額となることによるものです。 民生費は,64億2,432万8千円で前年度比プラス3.4%,2億1,287万5千円の増額となっております。これは,生活保護や障害者福祉等に係る扶助費や保育所運営費負担金,障害児施設給付サービス事業に係る負担金等が増加していることによるものです。 衛生費は,40億3,802万4千円で前年度比プラス367.6%,31億7,438万5千円の増額となっております。これは,主に平成28年熊本地震で発生した災害廃棄物の処理や家屋の解体処理経費等を計上したことによるものです。 農林水産業費は,10億5,585万8千円で前年度比プラス22.2%,1億9,151万1千円の増額となっております。これは,主に平成28年熊本地震により被災された農業者向け経営体育成支援事業経費を計上したことによるものです。 商工費は,3億6,610万3千円で前年度比プラス11.4%,3,748万6千円の増額となっております。これは,主に平成28年熊本地震により被災された中小企業に対し,店舗等の復旧に要した融資資金の一部を助成する経費を計上したことによるものです。 土木費は,20億4,165万7千円で前年度比プラス103.1%,10億3,627万7千円の増額となっております。これは,橋梁長寿命化事業経費の増額や災害公営住宅整備事業経費を計上したことによるものです。 消防費は,5億9,682万4千円で前年度比マイナス40.8%,4億1,121万4千円の減額となっております。これは,主に網津防災センター建設事業経費の減額によるものです。 教育費は,12億8,991万5千円で前年度比マイナス5.3%,7,209万5千円の減額となっております。これは,主に,中学校空調設備整備事業や鶴城中学校グラウンド屋外教育環境整備事業の減額によるものです。 災害復旧費は,6億6,218万7千円で前年度比プラス6,031.4%,6億5,138万7千円の増額となっております。これは,平成28年熊本地震に係る仮設庁舎のリース料や過年度災害復旧事業の計上によるものです。 以上で,一般会計の説明を終わりますが,議案第21号から議案第29号までの平成29年度特別会計並びに水道事業会計及び公共下水道事業会計につきましては,配付しております予算書をもって説明に代えさせていただきます。 続いて,報告案件を申し上げます。 報告第1号,平成27年度宇土市財政の健全化判断比率確定値)について。これは,地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項の規定により,平成27年度財政の健全化判断比率確定値を,監査委員の意見を付けて報告するものであります。 報告第2号,専決処分の報告について,専決第2号,損害賠償額の決定について。これは,宇土市長専決処分に関する条例第2条第1号で指定している事項について,専決処分を行いましたので,地方自治法第180条第2号の規定により,報告するものであります。本件は,市職員の運転する公用車を後退させた際,運転者の後方確認不足により,公用車後方部が停車中の相手方車両に接触し,当該者に損害を与えたため,その賠償額を決定したものであります。 以上が,議案その1の概要であります。 続きまして,議案その2の御説明を申し上げます。 議案第30号,平成28年度宇土水道事業会計補正予算(第5号)について。収益的支出の補正額は1,230万円を減額するもので,補正後の総額は5億2,203万2千円であります。また,資本的支出の補正額は3,220万円を減額するもので,補正後の総額は1億1,370万4千円であります。これは,事業の決算見込みに伴う減額を行っております。 議案第31号,宇城広域連合規約の一部変更について。これは,広域連合の規約を変更するため,地方自治法第291条の11の規定により,議会の議決を求めるものであります。 現在,本市の可燃ごみの処理につきましては,宇土清掃センターで行っており,その経費は全額本市で負担しております。来年度からは,宇土清掃センターと宇城クリーンセンターを統合し,宇城クリーンセンターにおいて,本市,宇城市,美里町の2市1町で可燃ごみの処理を行う予定としております。そのため,来年度から関係市町及び経費の負担割合の変更に伴い,当該規約を変更する必要があるため,関係市町によります同文議決の手続を執らせていただくものでございます。この二つのごみ処理施設の統合に伴い,宇城クリーンセンターにおいて発生する管理費,ごみ処理施設費及びリサイクルプラザ費に係る各市町の負担割合は均等割が10%,搬入割が90%となります。ただし,公債費の負担割合につきましては均等割が27%,人口割が73%となります。 なお,統合後2年間は経過措置として,市民の方が直接宇土清掃センターに持ち込む可燃ごみは同センターで受入れを行い,その後,宇城クリーンセンターへ搬出し焼却を行います。また,一般廃棄物の最終処分につきましては,これまでどおり宇土清掃センターにおいて処理を行うこととしております。 そして,今定例会には,平成28年第2回定例会において議決をいただきました宇土市役所本庁舎解体工事請負契約について,減額の変更契約を行うための議案を1件,追加提出する予定でありますので,あらかじめ御了承をお願いします。 以上が提出しております議案の概要であります。 どうか,十分に御審議の上,適切な御決定をいただきますようお願い申し上げます。 ○議長(山村保夫君) 市長の施政方針並びに提案理由の説明は終わりました。 以上で,本日の日程は全部終了いたしました。 明日7日火曜日,10時から,地域高規格道路促進等対策特別委員会になっておりますので,よろしくお願い申し上げます。 次の本会議は,8日水曜日に開き,代表質問並びに質疑・一般質問を行います。 本日は,これをもって散会いたします。ありがとうございました。             -------○-------                午前10時56分散会...